現役の美容外科の看護師として、3年以上働いていますが美容外科をすぐに辞めていく看護師も今までにたくさん見てきました。
美容外科業界の看護師の離職率は、病院が10パーセントであるのに対して、実に20パーセントにも上るといわれているほどです。
一体どんな理由で美容外科の看護師を辞めてしまうのでしょうか?
私が実際に見聞きしてきたそんな美容外科を離れていく看護師の特徴についてまとめています。
美容外科の看護師が辞めたい理由ってどんなところ?
美容看護の看護師が辞める理由には、主に次のようなものがあります。
お客様対応が受け入れられない
看護師として病院勤務をしてきた人にとっては、お客様に対してという部分が受け入れられることができずに病院に戻る看護師も多いです。
患者様に接して病気が良くなっていくという姿を見るほうが自分にとってのやりがいと気づいたパターンです。
仕事自体が合わない
ずっと同じ空間で働き続けなければいけないオペ室での勤務がそもそも自分に向いてないと気づいて辞める人もいます。
もっと人と接したいと思うタイプの人は病棟向きですね。
営業ノルマが耐えられない
クリニックによっては、看護師もカウンセラーとしてお客様の接客にあたる場合があります。
個人ノルマもあって手術をすすめたり、時にはドクターズコスメを販売するなどして看護師も売り上げを作らなければいけません。
こうした営業の側面が受け入れられない看護師はやめてしまいます。
クレーム対応で疲れてしまう
たとえ手術が無事に終わった場合でも、お客様が仕上がりに満足できずに突然クリニックに電話をかけたり、怒鳴り込んでくる人も少なからずいます。
こうしたお客様に対しての対応に疲弊してしまって辞めてしまう看護師も中にはいます。
大手のクリニックであれば、専門のクレーム対応の専門の部署が設けられていたりするので安心ですが、クリニックによっては直接受けてしまう場合もあります。
看護業務以外の雑務も多くてウンザリ
クリニックによりけりではありますが、看護師もオペ室業務だけではなく電話対応や新規の受付、予約の受付、清掃などの雑務もこなすところもあります。
こうした看護師以外でもできる仕事をすることにプライドが許せないタイプの看護師もいます。
看護技術を忘れてしまう焦り
美容外科である程度経験を重ねている看護師に多いのですが、美容での経験が長くなればなるほど病院での看護技術を忘れていきます。
このまま働き続けていいのかな?と将来が不安になることは少なからず誰でも思うことでもあります。
あまりに将来が不安な人は、美容外科から離れて病院に戻ることが多いですね。
給料が思ったよりも少ない
美容外科クリニックは、クリニック全体の売り上げによっても賞与が大きく左右されてきます。
特に、固定給ではなくインセンティブの割合が大きい場合には、もらえなかったときの反動も多きくなってしまいます。
高給とよく言われる美容クリニックだからこそ転職をしたのに、思ったよりも給料が出ないことに不満がたまって辞めていくという看護師もいます。
あなたが辞めたい理由はどんな理由から?
こうした様々な理由で美容外科クリニックを離れていくパターンがあります。
あなたが美容外科を辞めたいと思っている気持ちはどんなところからくるのでしょうか?
実は私も一度だけ美容外科クリニックを3か月で早期退職した経験があります。
人間関係が悪かったこととクリニックでの指導がなかったこと、クリニックの方針に合わなかったことが原因です。
でも、今は別の大手の美容外科クリニックに転職して満足して働けています。
もしかするとあなたもクリニックを変えるだけで、働き続けられるということはないでしょうか?
美容業界を離れて病院に戻るにしても、クリニックを変えるにしても、そのまま続けるにしても、あなた自身が美容外科を辞めたい・・・という気持ちが出てきたからこそ自分が仕事上で大切にするものも見えたはずです。
そのあなた自身が大切にしていることに目を向けて、今後あなたがどういった方向性がいいのか考えてみてくださいね。
これから職場環境を見直したいという人は、転職サイトで自分に合った職場を探してみるのもオススメです。
私自身が今のクリニックに転職して働き続けられているのは、転職サイトを使って良い面だけではなくて悪い面も教えてもらったからギャップが少なかったというのもあります。
転職にはギャップがつきものなのですから勢いだけの転職は避けた方が無難。
転職サイトもたくさんあって、中には職場の良い面だけしか言ってこないところもありますが、私が利用したところは悪い面も教えてくれたので印象が良かったです。
実際に今のクリニックに転職した時に利用してよかったところをまとめてみました。